将来子供に読ませたい絵本
こういうタイトルなら、普通楽しい話だったりすると思うのですが、僕はこの本を読ませたいと思っています。いや、読み聞かせないといけないと思います。
- 作者:レイモンド ブリッグズ
- 出版社/メーカー: あすなろ書房
- 発売日: 1998/09/01
- メディア: 大型本
僕は何故か小さい頃から戦争の事に興味があり、兄が買ったはだしのゲンを読んだりしていました。周りに戦争体験を話す老人がいた訳でもないのですし、戦争の中の平気に対して興味があった訳でもなく、ただ戦争という行為が何故必要だったのか、理由も無く興味が湧いて小学生でも理解出来る漫画や本を、雨の日に一人図書室で読んだりしていました。
この本はその時に読んだ本で、今でも記憶に残っています。今日ふとこの本の事が気になりブログ検索してみたら、本のタイトルと併せて紹介している人がいて、タイトルがわかりました。
イギリスに住む呑気で優しい老夫婦が、原爆が落ちる直前の準備から被爆後亡くなるまでの話で、コミカルな部分があったり、はだしのゲンに比べてグロテスクな描写は無いのですが、子供でも原子爆弾がいかに酷い兵器なのかわかる内容です。
戦争体験をした世代の方の多くが亡くなられていて、僕らの世代では戦争はもはや記録や歴史でしか知らない世代です。でも、それだからこそ強い意識を持って次の世代に伝えないといけないと僕は思っています。伝える事続けないと、いずれは人類は歴史を繰り返してしまう気がするのです。しかも繰り返す時は第一次・第二次大戦の比ではない悲惨な結果になってもおかしく無いかもしれません。
昔に比べて今はテレビなどの技術が発達したので、情報がすぐに世界中に送られたりそこから判断出来る事もあります。さらに戦争が起こり仮にテレビに検閲があったとしても、ネットがで上に書いたような悲劇が起こる前に、それを止める力が地球上で生まれる期待もあったりします。
まあ、本当に世界大戦になったら民間のインターネットは全て閉鎖されてしまうと思いますが、そうなる前に少しでも多くの人間が、事実を知る事が出来て戦争を回避するために動くきっかけにはなるでしょう。それだけインターネットは政府の力が及ばない程の力があるメディアだと僕は思います。
「とにかく少しでも次の世代に良い世界を残してあげたい。」そんな気持ちが最近強くなってる気がします。
なんでこれを書いたかわかった
防衛大臣の例の件があったからだ。まったく良い歳こいて、しかも国会議員であんな要職で、本音でも何でもあれを言ってしまった事が信じられない。