六ヶ所村の問題と、グリーン電力
以前このブログに書いた、六ヶ所村の核再処理施設についてずっと気になっていたのだけど、STOP-ROKKASHOプロジェクトから本が出ていたことを先日知ったので、購入してみた。
以前書いたエントリー
六ヶ所村でついに始まってしまった、核の再処理について - toguoのブログ
- 作者:STOP-ROKKASHOプロジェクト
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/20
- メディア: 単行本
http://stop-rokkasho.org/に書いてある情報をより詳しくまとめている。冷静に比較的客観的に書いてある印象を持った。
核の基本的な知識がなくても、やはり原発が一年間で出す放射能を一日で出す設備は理解できない。
しかもそこで作られるプルトニウムを使う予定だった「もんじゅ」は、今は動いていない状態だし、実際に使えるようになるまであと50年はかかると専門家が言っている。
前提条件が壊れているのに、なぜ六ヶ所村の施設だけが動き出すのだろうか。
地元にお金が落ちるから?短期的にはそうかもしれない。でも結局は住民が健康被害を出したり事故がおきたら、もらったお金なんて一瞬に無くなるほどの被害を受けるのに、なぜ六ヶ所村の人は最終的に認めてしまったのだろうか。もう少し時間をかけて調べてみよう。
電力はピーク時には原発の力は確かに必要だけど、基本的には動かさなくても日本の電力はまかなえる。
確かに火力発電などはCO2の問題とかあるけど、原子力よりはましじゃないだろうか。
なんで自然エネルギーとか効率の良いエネルギーの使い方に長けている日本が、ドイツなどのように原発を止めることが出来ないのだろうか。
積極的な政策が打てないのは、電力会社の雇用が問題になるから、圧力がかかっているのだろうか?
それなら自然エネルギーを開発した会社を買収できるのは、電力会社だけしか出来ないみたいな法律を作って保護してやればよい。
結局は電力会社の営業や電線などの施設保護をする人の雇用が問題になるのなら、こうやれば会社も残るし電線も残るんだから何の問題も無いじゃないか。
こういう本を読んでいて、ふと自分が何か出来る事は無いかと思い、そういえば、はてなはグリーン電力証書を取得しているのを覚えていたので、個人で契約できないかを調べてみた。
このサイトを確認してみると、どうやら個人での契約は出来ないようだ。どうやら個人の場合、実際にどの位の電力を使ったかを把握することが、とても困難なのが理由らしい。
でもいろいろ調べてみたら、間接的に購入することが出来る方法があるみたいだ。
サービスを提供している会社
我が家の家計は、正直まだ余裕が無い。無理して29歳ににマンションを買ったのもあるし、様々な要因がある。
でもいつかグリーン電力でも生活が問題なく出来るようになったら、我が家の電気はすべてグリーン化して、少しでも原子力に頼らない生活を行いたいと思う。
それにもう少し調べてみて、機会があったら上司にも提案してみようかな。
周りから見れば、ただの見栄に見えるかもしれない。でも合理的に考えて今の自分が良ければよいという人間にはなりたくない。
結構知り合いで、性格は僕にとっても問題の無い方でも、「自分が良ければ」とか、「どうせ一人がやったところで」とか、そういう発言が出てくる人がいると、悲しい気持ちになる時がある。
それとも日本人は仮に頭で思っていても、言わない・言うとどう思われるかとか不安になって、こういう態度を取る人が多いのだろうか。
僕は思っているのなら、別にこういう問題の話とか別にして話すべきだと思う。
何もそれは恥ずかしいことではないし、話す事があなたを周りの人間がより理解して、良い関係を築くきっかけになると思う。
それにこの積み重ねが世の中の雰囲気や大勢を形成して、マスコミも問題定義しない、世の中をよくすることを目的としない金満な人間が、悠々としてられる社会を作ってしまうのかもしれない。
去年生まれた甥っ子や未来の人類に、少しでも良い社会を残したいとか、そういう考えがあっても良いのではないだろうかと僕は思う。