津田沼にヴィレヴァンが出来た件について
先日11月20日に、津田沼パルコの中にヴィレヴァンがオープンしました。
思えば津田沼に今まで無かったのが意外なのですが、また一つ津田沼で興味があるお店が増えて、個人的には津田沼という街の完成度が上がったと勝手に思っています。
で、オープン日の夜の仕事帰りに、寄ってみた時に思った「ヴィレヴァンらしさ」と「ヴィレヴァンらしくない」と思った事について書いてみようと思います。
お店への誘導が面白い
おそらくこれはどこにオープンしてもやっている事なんでしょうけど、津田沼パルコの2Fの入り口はJR津田沼駅から続く歩道橋に直結していて、そこからパルコに入る人が多くいます。
その2階の入り口から、4階にあるお店まで誘導を促すPOPが等間隔に床に貼ってありました。
とりあえず全部撮ってみましたw
没個性の失意の店内‥‥‥
そんな期待感を持ってお店の中に入ってみたのですが、一気にその熱が冷めてしまいました。
残念ながら津田沼パルコのヴィレヴァンも、最近いろんなショッピングセンターにあるヴィレヴァンで感じていた、個性が無い店内でした。
面白い雑貨や、テーマ性の持った本やCDがあるという部分はもちろん「ヴィレヴァン」なのですが、昔のヴィレヴァンにあった「個々の店舗のこだわり」というのが、最近のヴィレヴァンはどこにも無く、どこのお店も同じものが置いてあるだけになってしまっているのです。
本のセレクトに関しても、津田沼は丸善があったりパルコの中に大きな本屋があるし、それ以外にもきちんとした品揃えになっている店舗が複数ある激戦地なので、正直ヴィレヴァンで売っている本は、すでに津田沼で手に入れる事が出来る環境です。
だからこそ津田沼に出店するのであれば、たとえ同じ商品があったとしても、ヴィレヴァンの個性で提案する事が出来ればと期待していたのですが、POPも含めすべて近隣のお店と同じだったのでとてもがっかりしてしまいました。
以前、ヴィレヴァンの株主総会についてまとめたエントリーを見たときも感じましたが、雑貨店に成り下がって過剰に膨張したヴィレヴァンは、このままでは最終的には魅力的なお店ではなくなって消えてしまうのではないかなと心配してしまいます。
表にある「SPICE」というのは雑貨のことで、「NM」はCDやDVDのことなんですが、「書籍」の部分を見ると、2007年度には、20%近くあった書籍の売上構成比が、2009年時には13.5%になってしまっているのがわかります。実はこの書籍売上、1999年時は29.4%と3割ぐらいあったので、そのときに比べるともう半分以下になっていて、しかもその減少ペースも加速してきているということがわかります。
まだ開店して間もないので結論を出すのは早いという部分もあるので、もう少し様子を見てみようと思いますが、津田沼パルコのヴィレヴァンが、昔新宿に通っていた頃のような雰囲気になって、僕にとってのアイデア発生空間の一つとして機能してくれる事を期待します。