物の価値をきちんと考えて行動する一年にしよう

新年明けましておめでとうございます。
正月明けにエスパルスネタを書いてはいましたが、無意識に近い形で載せていたので、本人的にはこれが今年最初のエントリーです。

場所、時間で物の価値は変わる

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今日、スタバで飲み物を頼んだときに、無印の水筒の量を店員さんが確認したかったのか、グランデサイズのカップに水をそそぎ水筒に入れて容量を確認していました。
この一見なんの変哲も無い行為が、いつも自分も同じようなことをやっているはずなのに印象的に残りました。
今日本で生活している場合、水はコストを意識せずに手に入れることが出来ます。
悪いことですが、公園に汲みに行けば無料で手に入れることが出来ます。

水が手に入らない場所では価値は変わる

水が簡単に手に入る地域で生活していると、考えることも無いわけですが、これがアフリカの乾燥地帯だと、一気に価値が変わってしまうわけです。
透明な水なんかはもっとも価値が高いものになり、おそらく所有している人は権力も手に出来るほどの価値になるかもしれません。
さらに進めば、日本では人々が無意識に使うことが出来る水が戦争の原因になり、多くの命が失われるわけです。

宇宙での水の価値

去年から、若田光一さんの国際宇宙ステーション長期滞在や、マンガ「宇宙兄弟」の影響で、有人宇宙活動について興味を持ち、いろんな本を読んでいるのですが、国際宇宙ステーションでも最新の技術を持ってしても、物の価値が通常の社会とは違う形に変化してしまうようです。
ちなみに水はコップ一杯の水を宇宙に運ぶためには「30万円」かかり、長期滞在する宇宙飛行士は1日あたり3.5リットルしか、飲食や生活に使うことが出来ないそうです。
ということは、スタバの店員さんがやった行為は、ベンディサイズは約500ミリリットルなので、宇宙では50万円以上の価値があり、宇宙飛行士1人が一日で使用できる7分の1を消費したことになるわけです。

別に環境保護を訴えたいわけではない

こうやって書いていると、僕が地球温暖化などの環境保護を訴えているような印象を持ってしまうと思います。

でも今回僕が思ったのは、ビジネスや仕事の中で自分の考えた仕事やサービスが価値を生むようにするには、「ある人があるサービスを利用したい時に、きちんとした費用対効果をもって提供できているのかをきちんと考えるべき」と、当たり前のことを再認識したことです。

「面白いからやってみた」だけで始めることは出来ても、趣味でやるのではなく、一定の拡大や維持が必要なものはきちんと「価値を提供することが出来ているか」を考えていかないと、価値を維持・向上しながら続けていくのはとても難しいことだと思います。

デジタルネイティブ」「ソーシャルワーキング」という、金銭に必ずしもこだわらない新しい価値基準がある一方、ユニクロやストアブランド商品などに代表されるデフレ商品に対する厳しい意見など、今世の中では物の価値を考えなおす必要がある状況だと僕は思っています。

今後も面白い仕事を続けていくための指標の一つとして、「今やっていること」「これからやろうとしていること」について、今年は価値をきちんと考えて行動する1年にしたいと思います。