帰宅困難を想定して会社から家まで歩いて帰ってみました
ちょっと前のことになってしまいましたが、5月1日に 以前からやりたかった会社から自宅まで歩いて帰るというのをやってみました。
歩いている時の記録や思った事などについて、まとめておこうと思います。
歩きたかった理由
去年の震災があった日、僕は会社が休みだったので自宅で家族と一緒にいましたが、仲間は電車が停まり徒歩で歩いて身も心も大変な思いをしたと聞いていました。
以前別件で防災について調べていた時に、千葉県のサイトで帰宅困難者の定義が示されていて、僕の場合は最短距離でも完全に帰宅困難者になるようでした。
※平成19年度に千葉県が行った千葉県地震被害想定調査では、1978年の宮城県沖地震での帰宅行動データをもとに、「帰宅困難者」と「徒歩帰宅者」を次のとおり定義しています。
地震発生時の外出者のうち、
・自宅までの距離が10キロメートル以内の人は、全員「帰宅可能」→「徒歩帰宅者」
帰宅困難者対策 ~「日ごろからの備え」が大切です~/千葉県
・帰宅距離10〜20キロメートルでは、個人の運動能力の差から、距離が1キロメートル長くなるごとに帰宅困難となる人の割合が10パーセント増加していきます。
・帰宅距離が20キロメートル以上の人は、全員「帰宅困難」→「帰宅困難者
会社には約一日分の食料や水を置いてあるのですが、実際に勤務先で災害にあった際には、数日経っても交通網が回復せず、自宅に歩いて帰らなければならないというのは十分に考えられるので、一度きちんと体験しておき、実際に歩く事になっても動揺せず落ち着いて行動できるようにと思いやってみました。
歩いている時のツイートまとめ
で、当日は後の記録のためにツイートしながら帰ってみました。ここには歩く時に自分で決めて想定した条件などもつぶやいていたので参考になれば幸いです。
@toguo: 今日はすでに結構歩いているんですが、都内の会社から自宅のある船橋市まで帰宅困難を想定して歩いて帰ってます。いつお家に着くかわからないけど、時折ツイートしながらペース遅め歩幅短めで体力消耗を抑えながらやってみますー
@toguo: 因みに今日自宅まで歩くことするのは、休日に出勤だと私服なのでよりリアルにする為に今日にしました。
@toguo: あと食糧は会社においてある合計1000kcalまで補給可とし、水分も500のを3本だったので1リットル以内とします。それと歩く場所は津波を想定して、遠回りでも出来るだけ内陸を歩くこととします。
@toguo: @nkouchi ありがとうございます!今回は本番と違いツイートしたり音楽聴けるので、気が楽ですー
2012-05-01 19:02:20 via Twittelator to @nkouchi
@toguo: あと今日は蒸し暑いので本当は上着を脱ぎたいんですが、夏に歩くことも考えられるし、汗ダラダラでも無いのでこのまま歩きます。
@toguo: 小岩あたりは住宅街だけど、この辺りは歩いていて暗く感じるので、停電していたら真っ暗だろうなあ。
@toguo: @torakichik1 @akko012 自転車で何度も通っている道だから、そこら辺は気が楽で無駄な疲れは無いんだけど、昨日一昨日と自転車乗ってたの忘れてたw
@toguo: ビュンビュンロードレーサーが通過している。自転車ならもう家に着いたなあ。
@toguo: @torakichik1 だね。あとそれぐらい。
@toguo: @torakichik1 自転車で50キロとか結構走ってるからそこらへんは大丈夫だと思う。
@toguo: 市川橋は車が通ると揺れる位だから災害時は気をつけて通ろう。しかも街灯や非常灯の設備は無いみたいだ。
@toguo: 結構つぶやく時に立ち止まるので良い休憩になっているから疲労が少ない。スピードはかなり遅めになっちゃってるけど、歩く場所の地形や状況把握が目的なので気にしない。
@toguo: 千葉に入ったしそろそろコンビニでご飯をと思ったらコンビニが無い!しかも定食屋さんもない!
@toguo: あ、「地図で調べればコンビニの場所わかるでしょ?」って思うんですが、今回の徒歩帰宅で地図アプリが使えない事を想定して、道中の事をきちんと記憶する為にアプリは見ないようにしてます。
@toguo: ここら辺は狭い路地が沢山あるな。という事は火災があったら延焼しやすいから、道を変える必要あるかも。
@toguo: @nkouchi @fantasticfuture 呼びましたか?
2012-05-01 22:46:23 via Twittelator MAP to @nkouchi
@toguo: @nkouchi @fantasticfuture さすがに疲れて来ましたが、それでも新宿に自転車で行って帰って来た時よりは楽なのでまだ歩けますー
2012-05-01 22:54:01 via Twittelator MAP to @nkouchi
@toguo: ロングライドのコツは自転車も歩くのも変わらないんだな。呼吸とペースを一定に。最高でも70%位の力で、蹴り出したり踏み込んだりせずに自然な回転運動を心がける。
@toguo: 家に着いた時に聴きたかったw ? 'In This Country (Instrumental Version)' - 大橋勇 ♪
@toguo: 無事に船橋の自宅に到着する事が出来ました!約7時間かかった感じでしょうか。帰るまでに沢山投稿してタイムラインを汚してしまい申し訳ありませんでした。そして応援・見守って下さった皆さんありがとうございました!
@toguo: 今日の帰宅困難を想定した徒歩帰宅の感想は後日ブログにまとめる予定ですが、是非皆さんも休日前の夜に一度歩いて感覚を掴むだけでも本番の疲労感が違うはずなので、試して見る事をお勧めします。
@toguo: 今日最後に、今日の経験で得たものは、「続くのは線路だけじゃ無い!道も続いている!」「某24時間テレビのマラソンは、特別なトレーニングをしなくても歩いていれば時間内にゴールできると思う」ですw
地図
実際に歩いて思った事
以外に国道沿いでも道路は狭い
- そして木造住宅が密集している場所が千葉県に入るとかなり多く、火災などで今回歩いたルートは使えない可能性
- 津波が発生しない場合は海側、そうでない場合は山側のルートもきちんと確認する必要がある
- 荒川・江戸川を渡る時の場所は少なく、移動するには+数キロになる覚悟を自覚しておく
- ルートとして海側(京葉道路)は経験済みなので、山側も経験しておきたいので、自転車などで走ってみる
- 「どこが危ない」「道を変えるならここ」地形など、車では絶対に気が付かない
体力はもっともっと消耗した前提で本番を考えないとダメだと思う
- 一日職場で立ち往生(津波や火災が落ち着くまで)してからだと、体力の消耗は想像以上にあると思う
- 震災当日は歩いて帰る人で渋滞になり、自分のペースで歩くことができず消耗した話がある
満員電車状態の道路を3時間以上歩く人数は・・・ 3分の1の人が翌日帰宅すると、約半分になります。 半分の人が翌日帰宅すると、約4分の1に減少します。 3時間の時差の中で分散して帰宅すると、約2割減少します。 6時間の時差の中で分散して帰宅すると、約3分の1減少します。 帰宅困難に関する被害想定/千葉県それとおそらく本番になった場合は、極度な緊張によって必要以上に疲労します。水分も食料もないまま歩けば最悪ハンガーノックになり、そのまま脱水症状で重症化することもあるので、歩く前にかならず水とわずかでも良いので食料は絶対に必要だと思います。 またこっらを想定して体力が消耗しない時間を選ぶことも大事かもしれません。例えば夏であれば夜を、冬であれば昼間を、もちろん夜の場合灯りや治安の問題はありますが、自分の体力に見合ったペースを守る必要はやはり絶対あると考えます。 今回の僕の感覚では、ご飯については食べなくても歩ききれそうな感覚にはなりましたが、水分は500mlでは喉が渇く感覚がありましたので、我慢しながら500ml水だけで帰るのが限界ではと思いました。