micro:bitで自由研究の作品を作ってみた
今回はちょっと時間が経ちましたが、夏休みの思い出エピソードとして、2年生になったクルーとママを含めて三人で取り組んだ自由研究について書こうと思います。
今年のお題はどうするか
去年はJRの大回り乗車をやってみて、一日でどれ位乗ることが出来るのか、関東平野ってどんな感じなのか、どんな電車が走っているのかを感じてもらうテーマでした。
toguo.hatenablog.com
で、夏休み前からちょこちょことクルーに「今年はどんな研究をしようか?」「今度は違う場所を大回り乗車してみる?」とヒアリングしていたのですが、「大回り乗車は大変だからいやだなあ」とのことだったので、どうしたものかなあと悩みました。
でクルーのトレンドを追ってみると、フィニアスとファーブが兄弟揃って大好きで主人公たちが作る「マシン」・ドゥーフェンシュマーツ博士の作る「ネーター」が大好きで、良くレゴでオリジナルのネーターを作ったり、ごっこ遊びをしていたので、「じゃあ今年はオリジナルのネーターを作ってみようか?」と提案してみたところ、食いついてきてくれたので、この方向で決めていくことにしました。
次にどんなネーターを作るかについては
- 出来れば実践的なもの
- 「キットを買って・作ってハイおしまい」も良いけど、構成から考えていけるもの
- オリジナリティも確保できるもの
- 作る過程全てを本人が行うのはこだわらず、親がサポートしても良い
- ただ本人が理解できるようにするのは大事
という視点で、micro:bitを使ってオリジナルのネーターを作ることにしました。
micro:bitではじめるプログラミング ―親子で学べるプログラミングとエレクトロニクス (Make:PROJECTS)
- 作者:スイッチエデュケーション編集部
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2017/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
BBC micro:bit go スターターキット リテールBOX(CFD販売 6ヶ月製品保証付)
- 発売日: 2017/08/05
- メディア: Personal Computers
ラズパイとScratchでという事も考えましたが、micro:bitなら
- 試行錯誤が簡単
- 比較的安価
- オプションパーツも豊富
- プログラミングも視覚化されているので、本人も理解しやすいし・説明しやすい
- 理解すれば本人からのアイデアも出てくるのでは
- 完成品を実際に日常で使用できる
というメリットがあると思ったので、micro:bitを使うことにしました。
テーマについては、色々なアイデアを親子で出して行く中で、今年の夏休みは猛暑で水分補給が例年以上に大事な中、クルーは夢中になると水分補給を忘れがちになることが多かったので、一定時間毎にお水を飲むことを知らせてくれる「お水飲むネーター」を作ることになりました。
成果がこちら!
最終的な仕様はこんな感じになりました。
- 電源を入れると15分のタイマーが起動
- 15分経つと「水のんで」と表示されながらメロディーが鳴る
- メロディーが鳴ってる時にAを押すとタイマーがリセットされる
- 鳴っていない時も同様
- Bを押すと残り時間を分単位で表示
- A+Bを押すとマナーモードに移行。15分経った時は「水のんで」しか表示されない
- もう一回押すと元に戻る
コーディングはママが手伝ってくれましたが、プログラムの構造を説明したら、変数や関数の概念をきちんと理解してくれたので、次の機会は本人だけでもっと簡単なものであれば作れそうです。
「お水飲むネーター」実証テスト成功!#microbit #自由研究
クルーには今回プロダクトデザインを体験して欲しいと思っていましたが、想定以上に色々な経験をさせる事が出来ました。
例えば
- 作った装置をどうやって持ち歩くか?
- カバンに入れると気づかないし、ポケットに入れてると壊れやすい
- 腕時計のように身に着けられるようにしよう!(パーツの選定・スマートウォッチタイプのデザイン)
- ベータ版を作って外出してみる(プロトタイピング)
- 残り時間がずっと表示されちゃう(バグ発見)
- 電車の中で音が鳴ったら迷惑に鳴っちゃうから使えない!(マナーモード機能のアイデア)
等々、どうすればより便利になるか、コストを掛けずに解決できるか、ものづくり・デザインにおけるプロセスを体験させる事が出来たし、親の自分も日頃そういった仕事に関わっているはずですがとても良い勉強になりました。