Webマーケティングに関わる人は、選挙を通じて地域貢献出来るかもしれないと思った。

実は4月に行われた地元船橋市の市議会選挙で、学生時代からの友人である「つまがり俊明」さんの選挙戦を手伝ってみました。

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選挙戦の手伝いと言っても、ビラを配ったり・電話をかけたり・選挙カーでウグイス(男性の場合はカラス)したりというものではなく、自分の仕事でもあるインターネットの活用について、戦略や他のボランティアスタッフの皆さんに情報発信についてアドバイスをしたり、サイトの改修をちょっとやったり等々、仕事・プライベートもあるのでかけられた時間は僅かでしたが、僕・本人・ボランティアスタッフが出来る範囲で、可能な限り多くの方につまがり議員の考えを知ってもらえるようにチャレンジをしてみました。

結果としては、当選50人中 第2位の得票数・現職の中では最も票を伸ばしたという、本人はどう思っているか詳しくは聞いていませんが、今回立憲民主党の公認を得ているなどの要因はあるにせよ、それ以上の躍進が出来たと思うので、個人的には満足の行く結果になりました。

実際に行った施策とか

基本的には、下記の記事に書かれているような、現状の分析・強化するチャネル・実際の運用・SEOを行いました。
go2senkyo.com

本当に時間を掛けることも出来ない状態だったので、記事よりも更に最低限度のリソースで対応し、その中で最も重視したのはYouTubeでの動画配信でした。

動画配信を強化した理由としては、どの議員・候補者も様々な政策を真摯に考えてはいるものの、言っている事が似ていると違いがわからなかったり、つい政治家として日常使う用語を駆使していて分かりづらかったりしている印象を個人的にはもっていました。

つまがり議員は学生時代から本当に誠実な人柄で、皆の意見を聞き調整していくことに長けていて、だからといって権威的ではなく本当に「いいやつ」を地で行く人柄です。

その人柄も含めた真摯な姿勢を有権者のみなさんに見ていただくことによって、他の候補との差別化が図れるのでは?というテーマで挑んでみました。

実際の運用としては、選挙前から本人に各テーマ・政策毎に考えを述べた動画を撮影してもらい、それらを都度YouTubeにアップして、公式サイト・Twitter・FBページで拡散していく手法を取りました。
下手にPVのような雰囲気・イメージ優先の動画というよりは、VLOGのようにより多くの頻度で彼の言葉・表情・誠意が伝わることを優先し動画を作っていきました。

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選挙期間中に入ってからは、ストックしていた動画だけではなく、選挙戦をどのような姿勢で挑んでいるのか、ここでも同じように彼の人柄と政策が伝わる事を最優先に、演説や移動中の一コマをYouTubeにアップしていきました。

出発式の演説
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子どもたちが遊んでいる公園に向かって、子どもたちに語りかける様子
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走る本人
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そして選挙戦最後の演説の際に、彼の想いを象徴する映像を皆さんに伝えること出来ました。
ぜひこちらの動画は見ていただきたいと思います。
youtu.be

なぜ選挙の手伝いをしようと思ったのか

地方選挙の投票率は下降を続けていて、船橋市投票率は今回の選挙では34.34%というとても低い投票率になりました。
地方議員の皆さんは経営者・地域の名士ではない限り、そこまで恵まれた環境で仕事が出来るわけではなく、またきちんと議員としての務めを果たしている方ほど多忙を極めています。

議員の皆さんも有権者に対して自治体の現状・自分の政策を伝えるために、駅頭を行ったり公民館などでタウンミーティングを行ったり努力をされていると思いますが、その活動には限りがあってこれ以上リソースを割くのも難しいのだろうなという印象を個人的には持っています。

駅頭では議員が来ない駅の有権者は情報を得る機会を得られず、タウンミーティングについても日頃街にいる有権者、もっと具体的に言えばリタイアされた高齢者がメインになります。

そして現役世代の方は日頃自分の住んでいる場所で働いていない場合も多く、情報を入手する機会は更に減るし、休日に行われるタウンミーティングも、意識が高い方はすでに参加されているだろうし、せっかくの休みは生活のためにも買い物・家族を優先しがちになるので、参加しようとはなかなかならないのが現実で、年々共働き世帯が増えている現状を踏まえると、今の状態であれば今後も投票率の低下は避けられないと僕は思っています。

そういった課題の突破口としてネットの活用があると思うのですが、まだ上手くネットを活用できている議員は少なく、船橋市ではサイト(ブログ含む)を持っている議員で20名程度、Twitterアカウントを持っている議員が10名程度で、実際には更新されていない・更新されていても政策を訴えるような質が伴っていない方も多く、仮に日頃都心に働きに出ている方が政治に関心を持っても、ネットだけで情報を入手しきちんと比較(ある程度のレベルの議員が複数名いる状態)して判断をする環境が整っていない状況です。

僕はこの点を変えていくことが必要だと思い、今回の選挙戦のお手伝いに参加しました。

つまがり議員の選挙での結果・ネットの活用を他の議員が知ることによって、「自分も活用してみよう」「このままだとヤバイ」となってくれれば、競争原理によって多くの議員が情報を発信・よりわかり易く情報を提供することに繋がり、市民も日頃使っているSNS検索エンジンから情報にアクセスできるようになり、選挙での比較検討だけでなく日常でも自分が住んでいる自治体への関心が高まり、地域活動への参加等から街の活気に繋がっていくのでは無いかと考えています。

Webマーケティングに関わる人・知識がある人で、地元に貢献したいけど何をすればという方には、是非検討してもらいたい

Webに携わる仕事をしている人は、Webの活用については一般と比較すると突出したスキルを持っています。
自分で何か地域に貢献できるスキルを持っていなくても、このスキルを少しだけ地元を代表する議員や地域で活躍する方に提供することによって、その活動を見える化させて地域をより良い方向に持っていく可能性を秘めているのだということを、今回の選挙戦のサポートを通じて感じることが出来ました。

地方選挙は暫くない自治体もあるかと思いますが、地域で活動されている政治家・NPOの方とは近所で繋がりを持っている場合は結構あると思います。

もちろんただ該当する人を自分の考えを閉じ込めて無理をして活動する必要はなく、個人としての主義主張とマッチされている方をサポートする事はとても重要だと思います。
もしそういった機会に遭遇した時は、一回このブログの記事を思い出していただき、自分の世界・視野を拡げるチャンスと捉えて一度だけ関わってみてはどうでしょうか?

今回つまがり議員には、自分の視野が拡がったり・街の様々な事をより多く知るとても良い機会をもらえたので、今後も自分が地域で貢献できる可能性について考えてみて、仕事にも活かせる個人的テーマとして色々試していこうと考えています。