ポッドキャストを始めて半年経ったのでまとめ

今年の4月からポッドキャストインターネットラジオ)を始めて三日坊主にならないか心配でしたが、何とか半年続けることが出来ました。

ポッドキャストをスタートした時に書いたエントリはこちら
toguo.hatenablog.com

配信しているポッドキャストはこちら
anchor.fm

半年という区切りを越えることが出来たので、ちょっと振り返りをまとめておこうと思います。

番組をやってみて思うこと

この番組を始めたきっかけ・テーマである、地元で出会った街で活躍している方々と話をして

  • 自分が知らない事を教えてもらう(僕の知的好奇心を満たす)
  • 普段住んでいる場所とは違う、「知らない船橋」を知る機会を提供する
  • 様々な立場・年齢・職業(社長から小学生まで)で船橋で活躍する人を紹介する・つなげる
  • これらの事から、自分たちが住んでいる街が魅力的な場所なのだと思っていただく

という事を目指していました。

今まで17回(うち2回は単独回)の番組を公開して、2人の市議会議員と2人の一般の方に出演いただきましたが、いただく反応や自分の手応えとしては、最初は不安ではありましたが、回数を重ねて今は概ねこの方向性は間違っていないんじゃないかと思えるようになりました。

覚悟していたけど、想像を超えたこと

電子楽器や音響機器の知識がある自分なので音に拘ろうとすれば幾らでも出来たのですが、番組を継続するために音質などの拘りは捨てて収録・編集作業をしていたものの、それでも出演する方の調整も含めた収録時間は減らすことが出来ないし、収録後の編集作業もどんなにスムーズにやっても収録時間以上の時間が必要になります。
また話が盛り上がると自然と収録時間も長くなるので、今後はうまく話を区切るようにして回数を増やしていく形とか工夫をしないと、長く続けることは難しくなるなあと、実際にやって見て実感することが出来ました。

まあこの辺りはポジティブに、日常生活に支障をきたさないようにバランスを取って新しいアイデアを思いつくきっかけにしようと思っています。

収録方法について

ポッドキャストの構想は2019年の春から考えていて、ちょうど今年の4月に外出自粛で時間が出来たのをきっかけにスタートしました。

こんなタイミングに始めたので収録方法も当初想定していた対面式ではなくリモート収録から始めたのですが、これは結果としてスケジュール調整などが柔軟に出来る事に繋がりました。

実際の方法としては、

  1. Zoomやスカイプなどで、音声・ビデオ通話をする
  2. それぞれのPCやスマホボイスレコーダーを起動してもらいそこで録音をしてもらう
    • 収録の最初と最後にタイミングを合わせる手拍子を行う
  3. 収録が終わったら、Googleドライブなどで共有場所を用意して、録音したファイルを送ってもらう
  4. それぞれの音声ファイルを、編集ソフトで一つにまとめてアップ

という流れで行いました。

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最初は出演者の方に上の手順を理解してもらえるだろうか心配でしたが、世の中全体が一気に「ビデオ会議だ!リモートワークだ!」となってくれたお陰で、理解も早く大きな苦労もなく始められたのは結果として良かったです。

編集方法について

音声の編集方法については昔から波形編集ソフトを使っているので、ソフトの使い方とかで苦労することは無かったのですが、それでも音楽制作の為の手法とポッドキャスト等の番組制作に必要な手法の差を知る必要がありました。

特にコンプレッサーやEQなどの使い方に違いがあり最初は戸惑うところでしたが、必要とされている音がどういうものなのかをイメージしていけば、音楽制作をやっている人であれば、すぐにポッドキャストの為の音声処理は出来るんじゃないかなという感想を持ちました。

トライした事としては、いつも使う音声処理ソフト(今はAdobe Auditionを使っています)で全部の操作をしても良いのですが、パソコンだと出かけた先で編集する事も考えるとノートパソコンだとしても機動性が悪いので、良い機会だと思いiPhoneiPadで編集すると決めてアプリを探して実践してみることにしました。

見つけたのは「Ferrite」というポッドキャストに特化した編集アプリです。

Ferrite Recording Studio

Ferrite Recording Studio

  • Wooji Juice Ltd
  • ミュージック
  • 無料

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画面はiPad版のものですが、再生しながらApple Pencilで消したい場所をなぞると、再生しながらどんどん編集をする事が出来、iPhone版ならお風呂に入りながら編集したり出来ます。

最終的には、Adobe Auditionでは

  • 収録した各音声ファイルのノイズ除去と軽い音量調整を担当
  • Adobe Auditionではプリセット保存・バッチ処理が出来るので、出演者それぞれの環境に合わせた設定を保存してほぼ一気に処理

を行い、処理を施したファイルをFerriteに移動させて、iPadをメインに残ったノイズや話の流れをスムーズにするカット編集をApple Pencilを使って行い、場合によってはiPhoneの方でも移動時間とかに編集作業を続けるようにしてみたら、とても良い流れで作業が出来る様になりました。

最初はやると決めたからやるけどパソコンよりは生産性が悪くなるだろうなあと思いながらでしたが、指一本・ペンだけでスマホタブレットで編集が出来るというのがわかったのは大きな収穫でした。

今後試してみたいこと

大体この半年で経験したこと思ったことを書いたので、最後に今後について今思っている事を書いてみようと思います。

対面での収録

一つはリモート収録は確立できたので、ソーシャルディスタンスを確保した上でリアルに対面で収録をしてみたいと思っています。

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ZoomのH1というハンディレコーダーを持っているので、これを使ってまずは「折角だから録音しましょうか」といつでも言えるように出来ればと考えています。

それと最近は特に海外ではポッドキャストが注目されて来ていて、それに影響を受けたポッドキャスト収録用の機材がたくさん登場しているので、そういったものを導入して収録すれば、結果として編集時間の短縮とか音質をちょっと向上出来るかなあと考えています。

今一番注目している機材としては、Zoonの「PodTrak P4」が気になってます。
これはポッドキャスト収録に必要な機能が、最低限・シンプルに入っていてしかも手軽な値段なので、めちゃくちゃオススメです。
ちなみにP4はオンライン授業の収録・記録にも使えるので、興味がある方は調べてみると良いと思います。

youtu.be

zoomcorp.com

自分のではなくみんなの番組になるための試み

今は僕がゲストをお呼びしてお話を伺うという方法だけですが、番組のテーマを考えると別にこの手法以外でも、活躍している人を紹介したりする事が出来るんじゃないかと思っていて、その方法にはどんなものがあるだろう?と少しずつアイデアを練っています。

いずれはフナバシチャンネルが回を重ねた時に、僕が始めたものであっても「この番組って〇〇さん(僕じゃない人)がやってるの?」と言われる位、多様性があるみんなの番組になるようにコツコツ育てていければなあという、なかなか壮大なイメージを膨らませていたりします。

これらを実現するにはまずは「継続は力なり」の精神で続けていき、その中で試行錯誤するからこそ到達できると思うので、気長にかつ気楽に続けていこうと思っています。