映画「ジェネラルマジック」を観た
数年前海外で製作され、いつか観てみたいと思っていた映画「General Magic」が日本語字幕付きで各動画サービスで配信を開始していたので、Amazonプライムで購入して観てみました。
話は、90年代にAppleからスピンアウトして作られた会社「General Magic」が、その後の社会に与えた影響についてを語るドキュメント映画です。 ここで作られた技術・思想・ハードウェア・ソフトウェア、そしてこれらに関わった人材がその後のスマホやAI・スマートウォッチを生み出すので、知る人ぞ知る会社のお話になります。
彼らの考えを具現化する性能のコンピュータがまだ世になかった、インターネットがまだ流行り始めで彼らもその可能性について見落としたなどなど、半歩先以上歩んでしまっていたが故の失敗だったのかなあと個人的には思うのですが、例えばこれがAppleや出資した他の企業の事業としてしっかり世の中の動きを見据えて開発をしていたら、果たして今のようなスマホをきっかけにした技術革新は生まれていたのだろうかと疑問に思います。
大企業とは一歩離れた世界で優秀な技術者達が集まり、好き勝手自分たちが作りたいものをとことん作るという環境だったからこそ、その経験を活かして少し大人になった彼らがその後業界で活躍していたのだと思えば、出資した各企業・人類にとって良い投資になったんじゃないかなと観ていて考えました。
あまりIT業界のことが詳しくなくても、手元にあるスマホがどういう経緯で産まれたのかその一端が見れる作品なので、機会があったらみていただければと思います。