「はてなグループからKibelaに引っ越した」その1 引っ越した理由

昨年約10年もの間、職場のチームで使っていた「はてなグループ」をkibelaに移行しました。

移行した理由から

はてなグループは、独自の空間で各メンバーのブログ・Wiki・todo管理・掲示板が用意できるサービスで、一見機能豊富な様々なグループウェアに比べると見劣りするのですが、それ以上にネット上で普及した仕組みであるブログとWikiを使った情報共有のほうがメリットが多いと思い使っていました。

最初の数年は成果が見えづらかったですが、人の入れ替えが出てきた頃から、書きやすいWikiという仕組みでまとめていた業務マニュアルや、チーム内のやり取りはすべてブログで行っていたので、すべての情報を横刺しで検索出来るので、スムーズなコミュニケーションや引き継ぎが行えるようになり、欠かすことの出来ない重要なサービスになっていました。

プライベートでも使い倒していて、ブログでも何回も色々なTipsを書くくらい大好きなサービスでした。

toguo.hatenablog.com

でも時は過ぎ、はてなグループを作られていた はてなスタッフもいなくなったり、注力するサービスでは無くなって、段々と今の基準には合わないようになってきていて(仕方がないところもあるので、はてなには感謝はあっても負の感情は一切ありません)、代わりが無いので我慢しながら数年使っていたのですが、代替サービスも見つかったのと我慢が限界になったので引っ越しをしました。

今の基準に合わなかったことは色々ありますが、主要なところだと

  • メンテナンスモードだからかサーバーの反応が遅い。表示が遅い
    • 毎日良く触るサービスなので、+0.x秒が塵が積もって山となる
  • 各種通知サービスとの連携が出来ない
    • 投稿やメンション(はてなグループではトラバ)されたらSlackにが無い
    • はてなグループもメールで通知はあるけど、気づきづらいしSlackでチェックする派の人の選択肢が無かった
  • セキュリティー的な部分
    • Flash使っているところがまだある(使っている部分の機能が死んでいる)
    • 画像ははてなフォトライフだから、URL直打ちで見えてしまう

みたいな感じでしょうか。

Kibelaにした理由

上に書いたような理由を持ちながら、はてなグループの代わりになるサービスを探していました。
最終候補に上がったのは、Qiita:Team・esa.ioKibelaの3つです。

Qiita:Teamはタイムライン的な印象を強く持ち、esa.ioWikiに偏りすぎている印象があり、個人としての発信がし辛い印象を持ち、はてなグループの使用感をなるべく変えずに移行したかったので、僕らのチームには向いていないと判断しました。

Kibelaについては、作られた方が元クックパッドの方で、クックパッド社内で使われている「Groupad」とうツールに影響を受けて作られたもので、Groupadは元はてなの方が、はてなグループのようなものをクックパッド社内で使いたいから作ったという話を、何かの記事で見つけたので「これだ!」と思い、個人でテストをしてみたところ、違う部分(時代に合わせて変わったという部分も含め)もあるものの、はてなグループの情報共有の仕組みと根幹は変わらないという事が確認できたので、Kibelaに移行することを決めました。

  • ブログは個人の領域・Wikiはパブリックと2つの領域があって使い分けて情報を発信できる
  • フロー型というよりはストック型で使う
  • ブログ・Wikiが別々にならないので一緒に検索出来る

という事を重視してチーム内での情報共有を行いたいのであれば、個人的にはKibelaをお勧めしたいと思います。

はてなグループを止めた訳、Kibelaにした理由を書いただけで結構な量になってしまったので、引っ越し作業の事とかその後の使用感については、また後日別のエントリで書こうと思います。