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オープンソース的協力が成立する要件

study

ウェブ進化論」以降の一連の著作の中で、オープンソース現象や、オープンソース的協力の可能性について論じてきた。そして、同時代的に実験が続いていてまだ解がはっきりわかっていない「オープンソース的協力の成立要件」について、これまでずっと考え続けてきた。そしてその大切な要件のいくつかを満たす条件が整うチャンスがあれば、自分でも挑戦してみようと思っていた。

* プロジェクトの中核に、尋常でない情熱が宿っていること。
* そのプロジェクト自身に大きな意義がありそうに思えること。
* プロジェクト・リーダーの私的な利益に供しないこと。
* オープンソース的協力がなければプロジェクト自体が成立しないだろうこと。
* プロジェクトに参加するために必要なスキルがわかりやすいこと。

これらが「オープンソース的協力の成立要件」についての結論というわけではないのだが、今回「シリコンバレーから将棋を観る」という本を「何語に翻訳しても自由」と宣言したのは、この五つの条件を満たしていたからだ。

ここでは「オープンソース的」と書いてあるので、別にインターネットに限定されない不特定多数の参加者を対象にするコミュニティを運用する時には同じ条件が必要になると思ったので、会社のチームのみんなにもこの記事を紹介しようと思う。

ここに出ている条件をうまく満たせれば、うまく廻ったプロジェクトであればリーダーとしての仕事は、最初も軌道に乗った後もそんなに変わらなく(それなりに最初から大変という事にありますが)周りが動いて行くと思う。
僕はプロジェクトリーダーが一番楽をする方法は「出来るだけ情報を参加する(参加する可能性のある)メンバーに公開し、委任できる環境にしていくこと」だと考えている。
僕も会社の中で何か新しい仕組みを提案・導入したいと思う時は、自然と「オープンソース的協力」を利用するケースばかりなので、この要件を満たす環境を整備する事を意識して取り組んでみようと思う。