サッカー観戦について考えてみた

前から考えてたサッカー観戦への考え方について、今日 会社のサッカー好きな人と話す機会があったので、せっかくだからエントリーにしてみました。
頭から吐き出したままの文章なので、長文駄文ですいません。

ヨーロッパではゴール裏はお金のない若者が見る為のスペースで、そこでエネルギー溢れる応援が繰り広げられる。そしてある程度収入がある世代は、メインスタンドやバックスタンドで観戦するという構図が少なからず存在すると言う話を聞いた事がある。
僕はこの仕組みと言うか、サッカーの歴史の中で自然と出来上がったこの構図は、どの世代でも・どの身分や収入の人でも観戦出来るようにするための結構重要な仕組みなのではないかと思っている。

日本は、老若男女が安全に楽しく観戦出来るという、世界に誇れるサッカー文化が根付いて来ている。
これは僕ら日本人が外国に行った時に、サムライの国・富士山がある国と一緒に胸を張って世界の人に話が出来る事なのかもしれない(へーと言ってくれるのは治安の悪い限られた国かもしれませんが)。

でもあまりに観戦しやすいためなのか、お金に余裕の無い若者がゴール裏で観戦するという点については、日本の現状はちょっと違うのかもしれない。
それは「ゴール裏を楽しみたい」など観戦ポイントを選んで観戦するという、安全に観戦出来る雰囲気だからこその楽しみ方が誰でも出来る故に、例えばゴール裏でしか観戦出来ない若い子達が、無理して1ランク上の席で見るはめになったり、そのせいで年間に観戦出来る回数が減ったりしていないかという残念だと思う。

まあそもそもゴール裏が満員になる試合なんて日本では殆ど無いのが現状だから、殆どのスタジアムでは問題無いかもしれないけどw、浦和レッズのホーム、埼玉スタジアムではあり得る話かもしれない。
埼玉スタジアムで一番安い席「A席」は大人2,000円・子供1,000円で、Jリーグでは比較的良心的な価格設定で、しかもA席はバックスタンドの下の段を通ってアウェー側のゴール裏までなので、この価格で観戦出来る人の数は非常に多いし、実際観る人も多い。僕が今まで埼玉スタジアムにアウェーとして行った時にA席が空いているところを一度も見た事が無い。
レッズも出来るだけ手軽に多くの人に足を運んでもらう為の戦略なんだと思う。

今のJリーグは、もしかしたら1つ上の価格帯で見れる人も、臨場感などを求めてこのA席に居座ってしまっている大人が多いのかもしれない。
少し遠目に見る事によって、サッカー全体を俯瞰する見方も楽しいと思うし、全体ではなくてもコーナー付近から見るだけでも、ゴール裏とはまた違う楽しみ方があると言うのを、より多くの人が発見して、より幅広い世代の人間がスタジアムにより多く集う形に、どこのスタジアムでもなってくれればと僕は考えている。
レッズとしても将来的にはスタジアムを満員にしたいと考えているだろうし、いずれはこういった観戦の楽しみ方と言うのを、ここで言うある程度収入がある人達に伝えて行くマーケティングが必要になって来るんだろうと思う。
日本にはこのレベルのマーケティングを現実的に考えられるクラブはレッズ以外に無い訳で、そう考えると浦和レッズは国内では名実共にビッククラブになったんだなーと感心してしまう(でも僕はエスパルスが一番!!)。

熱い応援をする若者が集うゴール裏。そこで形成されるチャントによって作られるスタジアムの雰囲気。その雰囲気を楽しみながら、試合前にはサッカー談義を、試合中には試合の流れを酒の肴に観戦する大人。その大人の横にはゴール裏にはまだ入れない子供と一緒に見る家族連れ。そして選手のプレーを見て目を輝かせる子供達。
サッカーの試合を観るためだけじゃなくて、こういう人達が集うスタジアムを観て嬉しい気分になれるスタジアムが、もっともっと増えてくれると僕は嬉しい。

とか書いていたらこんなニュースが‥‥

こういう行為はJリーグは厳しい態度で臨んで、これ以上拡大しないようにして行って欲しい。あと周りにいるサポーターも、こういう違反行為をしてしまうサポーター(そもそもこういう行為をした時点でサポーターでは無くなってしまう)に、試合の雰囲気に飲まれずに基本的なルールは守りながら暑い応援をするように説得出来る雰囲気を、どのチームのサポーターも作って欲しいと僕は願う。